府中町の彩さんと話してきた〜パーソナルスタイリストって?〜

広島県府中町を拠点にパーソナルスタイリストとして、活動する宮本彩さんは初めて会った時から、持ち前のセンスの良さが感じられる人でした。いつもニコニコしていて、少しゆっくりめの喋り方は、とても安心させてくれます。彩さんがこれまでどんなことを考えてきたのか、現在どんなことをされているのか、コーヒーを飲みながらお聞きしてきました。

持っている魅力を表現するコツ

ーこんにちは。おひさしぶりです! 

こんにちは~、あれから一年経つんですね~

ーいつもFacebookで拝見してるので、もう1年も!って感じですが、今日は改めて彩さんのやっていること、価値観などを聞かせて頂きたいと思います。彩さんが普段されているパーソナルスタイリストってどんなことをするんですか?

パーソナルカラーと骨格を診断し、その人の魅力を表現するためにふさわしい色味や服の形や柄などを診断します。また、その時になりたいイメージもお聞きして、その人の持つ特徴と理想像から、魅力を引き出せるお洋服や小物、組み合わせを提案しています。 ご自分で持っているアイテムを見せてもらったり、時には一緒にショッピングに出かけたりもします。

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ご自宅のサロンでの様子。カラードレープを使って、色によって肌の見え方の変化を実感できるそう。

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診断にもとづいて、手持ちの服と相性のいいアイテムや目的や予算に合わせて提案されるそうです。

ー会社員時代に、仕事で着る服とプライベートで着たい服が違いすぎて、仕事用の服に何を買ったらいいのか全然分からなくて悩んだことを、いま思い出しました(笑) 

ありますよね。自分に似合う色や型が分かれば、表現したいイメージに合わせて効率よくお買い物もできますよ。
あと、いいなと思っても、着てみるとイメージと違うことってありますよね。自分に似合うものを知っていれば、上手に選ぶことができるんです。逆に見つからない時は全然見つからないんですけどね(笑)

自分の好きなものを好きと言ってくれる人に向けて作りたい

ーそもそも彩さんが、パーソナルスタイリストになろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

小さいころから、かわいいとかダサいとか思う感覚があって、絵を書くのも好きだったところから始まっているかもしれないですね。高校生になると、ファッションやメイクにも興味を持つようになって、友だちとショッピングを楽しんだり、メイクもいろいろ試してみたり。いま思えばそれもベースになっています。

ー進学や就職は服飾系に進まれたんですか?

 いえ。美大進学を考えて、専門の予備校にも通いました。2年半ぐらい予備校にいたんですが、大学ごとの基準に合わせて作品を作っていくことに疑問を持つようになってきたんです。試験とは言え、合否を判断しているのは人の感覚。自分の感覚を抑えてまで他人の美意識に合わせることに違和感を感じるようになりました。また当時の関東では地震が多くて、少し怖かった。そして、わざわざ進学しなくても、地元で自分の好きなものを好きって言ってくれる人に対して表現していきたいと思い、美大への進学をやめました。

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ご友人の結婚式のウェルカムボード。これまでに20枚以上も頼まれたそうで、出席する結婚式は頼まれることが多いのだとか。

それから、アパレルや事務職などを経験して、結婚を機にボディケアの仕事をはじめたんです。

自分なりの平和の具体的手段

ーなぜボディケアだったんですか?

アパレルで働いていた時に、ストレスで顔中ニキビだらけですごく太ってしまいました。
自力で痩せることはできましたが、肌の調子が悪く部分的に痩せられない部分もあって、その時に出会ったマッサージがよかったんです。数ヶ月で肌が綺麗になって体重や体型も変化したことで、自分もボディケアを通じて、女性を幸せにしたいと思うようになりました。ボディケアでお客様の身体を見ていると、コリなどの身体的な不調にご両親からの影響を受けていることがよくわかります。
実際、コリなどからその人の心理状態を読むこともできるとも言われているんですよ。現在、私は4才と2才の子どもがいますが、子どもはお母さんと接している時間がとても多いですよね。お母さんが幸せなら、子どももきっと幸せになって、その子どもが親になっていく。そういう風になれば、この世界はもっと平和になっていくのかなとボディケアの仕事をしながら考えるようになりました。

ー壮大ですね。でも、とても共感します。
ボディケアの他にも興味のあるものは、いろいろ挑戦しました。
そんな過程でパーソナルスタイリストに出会ったんです。もともと絵が好きだったし、ファッションも好きだったので、とても楽しくてやりがいも感じました。
ファッションは正解がひとつではないので、いろいろ工夫できるのも楽しいし、お客さまに喜んで頂けると本当に嬉しく、目に見えてきれいになっていく姿を見られるのはとてもやりがいがあります。
広島で生まれ育ったので、小さい頃から平和教育を受けてきました。自分が平和のためにできることってなんだろうって考えてみると、個人レベルでの平和を実現することなのかなって。個人レベルの平和って心も身体も健康であることが大事で、その後に周りにも広がっていく。今やっていることは、お客さんも私も心身ともに健康になれることなんですよね。

ー彩さんにとっては今のお仕事が平和への具体的手段だったんですね。将来はどんなふうになっていたいですか?

今は、目の前のことを着実にこなしいく段階なので、講座に参加してくれる方の悩みや希望に寄り添って、提案をしていきたいです。
そして、近い将来パーソナルスタイリストをもっとより多くの人に知ってもらい、パーソナルスタイリストを目指す方の目標になれたらいいですね。

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彩さん(左)とわたし。雨が降っていたけど、明るい。

 意味を持つか持たないか

すごく洗練されていて、ゆったりと落ち着いている様子は、会うと元気をもらえて、自分のやるべきことをがんばろう!って思えるような人です。

広島は、小さい頃から平和教育を受けます。
学校に行かなくなったら終わりじゃなくて、
目の前の自分の現実を少しずついい方に改善していく姿勢を持つことって大事だなぁと思いました。

たとえ同じことをやるとしても、そういう意味付けがあるのかないのかで数十年後は大きな差になってきます。きっと。